Notionで作成した長文ドキュメントで、必要な情報を探すために何度もスクロールしていませんか?
Notionでは、ページ内の見出しを自動で集めるTable of contents(目次)ブロックを挿入できます。リンク付きの目次をページ上部に置けば、社内Wiki、業務マニュアル、議事録、公開ページなどで目的の章へすばやく移動できます。
さらにNotionには、本文中に置く目次ブロックとは別に、見出しが2つ以上あるページでデフォルト表示されるページレベルの目次があります。ページ右側に表示され、スクロール中も見出し間の移動に使えるナビゲーションです。不要な場合はページ設定からオフにできます。長文ページでは、読み手に構成を最初に伝える本文内目次と、閲覧・編集時に移動しやすい右側目次を使い分けると便利です。
目次は見た目を整えるだけの機能ではありません。H1〜H3の見出し構造を整えることで、社内ナレッジを検索しやすくなり、Notion AIやEnterprise Searchで情報を探したり要約したりする際の土台にもなります。本記事では、Notionで目次を自動作成する基本手順、トグル見出しを使う際の注意点、見出し以外へ移動するカスタムリンク集、スマホでの使い方、見やすくする工夫を紹介します。
Notionの目次ブロックは、ページ内の見出し1・見出し2・見出し3を自動で抽出してリスト化します。項目をクリックすると、該当する見出しの場所へジャンプできます。H2とH3は目次内で階層に応じてインデント表示されます。
通常のテキスト、箇条書き、画像、表、データベースなどは標準の目次には入りません。また、公式ヘルプではインデントされた見出しは目次に含まれないと案内されています。目次に確実に表示したい項目は深く入れ子にせず、H1〜H3を素直な階層で使いましょう。実務では、H1を大きな章、H2を主要な手順や項目、H3を注意点・補足にすると読みやすくなります。
まず、目次に表示したい見出しを作成します。空のブロックに/h1、/h2、/h3を入力するか、行頭に#、##、###を入力して見出しを追加します。入力済みのテキストは、ブロック左側の6つの点メニューから[ブロックタイプの変換]を選び、[見出し1][見出し2][見出し3]へ変更することもできます。
見出しを作成したら、目次を置きたい場所で/tocと入力します。日本語UIでは[目次]として表示されることもありますが、公式ショートカットでは/tocがTable of contents blockを作成するコマンドとして案内されています。候補から[目次]または[Table of contents]を選ぶと、ページ内の見出しをもとに目次が自動生成されます。ページ冒頭に置くと、読み手が全体像を把握しやすくなります。
目次の項目名や並び順は、目次ブロックではなく本文側の見出しブロックを編集して変更します。見出しの文言を変えると目次にも反映され、見出しの順番を入れ替えると目次の並びも変わります。項目を追加したいときは新しい見出しを作成し、含めたくないときは通常テキストへ変換するか、見出しを使わない構成にします。
社内Wikiや業務マニュアルでは、見出しの命名ルールをチームで統一すると効果的です。たとえば、H2は作業単位、H3は注意点や例外処理に限定します。見出し名に業務用語を一貫して使うことで、読み手だけでなく検索やAIによる再利用もしやすくなります。
ページに見出しが2つ以上あると、Notionでは右側にページレベルの目次がデフォルト表示されます。本文中に目次ブロックを置かなくても、右側のナビゲーションから見出しへ移動できます。これはpage-level settingとして扱われる機能で、本文内の目次ブロックとは別のものです。
右側目次を非表示にしたい場合は、ページ右上の[…]から[Customize page]を開き、[Table of contents]をオフにします。チームのテンプレートでは、右側目次を残すか、本文内目次を優先するかを決めておくとページ品質を揃えやすくなります。
画面幅や利用デバイスによっては右側目次を使いにくいことがあります。特にモバイル閲覧が多い重要ページでは、本文冒頭にも短い目次を置くと親切です。
トグル見出しを使うと、章とその配下の内容を折りたためます。ブロックタイプを[トグル見出し1][トグル見出し2][トグル見出し3]に変更すると作成できます。たとえば、地域名や作業工程をトグル見出しにして、詳細説明を配下に入れると、必要な箇所だけ開いて読めます。
トグル見出しも見出しとして扱われますが、インデントされた見出しは目次に含まれません。目次に必ず表示したい大項目は、トグルや入れ子の奥に置かず、ページ上のH1〜H3として配置するのが安全です。
トグルは章単位で詳細を隠したい場合に便利です。一方、FAQや手順書で多用すると、見出しはあるのに内容が閉じていて探しにくくなることがあります。目次の一覧性を優先するページでは通常の見出しを中心にし、トグルは補足情報や長い注意事項に限定しましょう。
標準の目次ブロックは見出しを自動収集する機能です。箇条書き、画像、表、データベース、コールアウトなどを標準目次へ直接追加することはできません。特定の表やチェックポイントなどにも移動できるリンク集を作りたい場合は、ブロックメンションを使ったカスタムリンク集を作成します。
まず、リンク先にしたいブロックの左側にある6つの点メニューから[ブロックへのリンクをコピー]を選びます。リンクを置きたい場所に貼り付け、表示方法の候補から[ブロックをメンション]を選択してください。作成したメンションをクリックすると、元のブロックへジャンプできます。
この方法なら、標準目次では表現できない「重要な表だけ」「確認項目だけ」「関連資料だけ」を集めたリンク集を作れます。なお、これは見出しを自動収集する標準TOCではなく、手動で構成するカスタム目次です。リンク先を移動・削除した際は、必要に応じて表示を確認しましょう。
長いリンク集をコンパクトに見せたい場合は、前章で作成したカスタムリンク集をトグルの中に入れます。まず[目次]などのテキストを作成し、ブロックメニューの[ブロックタイプの変換]からトグル、またはトグル見出しに変更します。その配下にブロックメンションのリンク集を配置すれば、開閉できるカスタム目次になります。
標準の目次ブロックを使うページでは、まず通常の目次を優先するのがおすすめです。開閉式の目次は、リンク数が多い場合や、本文冒頭をすっきり見せたい場合に向いています。読み手がリンクの存在に気づけるよう、トグル名は[目次を開く][このページの内容]など、目的がわかる表現にしましょう。
スマホ版Notionでも、見出しと目次ブロックを作成できます。空のブロックをタップし、ブロック追加メニューから[目次]または[Table of contents]を選びます。見つからない場合は入力欄で/tocと入力して検索する方法が確実です。
モバイルでは複数カラムがサポートされていないため、PCで左に目次、右に本文を置く2カラムレイアウトを前提にすると閲覧しにくくなります。スマホで読むことが多いページでは、本文冒頭に短い目次ブロックを置く設計がおすすめです。最初に要約を置き、その下に3〜7項目程度の目次を配置すると、ページ全体を把握しやすくなります。
目次が長すぎる場合は、見出しを減らす、H3の一部を本文中の太字へ置き換える、内容を別ページへ分けるなどして調整しましょう。
目次は項目が多すぎると縦に長くなり、かえって目的の情報を探しにくくなります。デザインだけで解決しようとせず、見出し構造、右側のページレベル目次、ページ分割も含めて設計することが大切です。
デスクトップで長いマニュアルや仕様書を読む場合は、目次を左、本文を右に配置する2カラムレイアウトが便利です。目次を確認しながら本文を読み進められます。ブロック左側の6つの点をドラッグし、別のブロックの横にドロップするとカラムを作成できます。必要に応じてページ右上の[…]からページ幅を広げ、カラムの境目をドラッグして幅を調整しましょう。
ただし、モバイルアプリでは複数カラムを利用できません。また、右側のページレベル目次が表示されるページでは、左カラムの目次まで置くとナビゲーションが多すぎることがあります。2カラムはデスクトップ閲覧が中心で、同一ページ内を頻繁に行き来する場合に限定するのがおすすめです。モバイル閲覧も想定するなら、本文冒頭の通常の目次ブロックを優先しましょう。
目次ブロックの色や背景色を変更すると、本文との区別がつきやすくなります。ブロック左側の6つの点メニューから[カラー]を選び、ページのデザインに合う色を設定してください。
注意したいのは、見出し側の文字色を変えても、目次の各項目には個別に反映されない点です。見出しの色分けで目次まで色分けされるわけではありません。目次を強調したいときは、目次ブロック全体のカラーや背景色、次項のコールアウトを使うとよいでしょう。
コールアウトブロックを使うと、ページ冒頭の目次をナビゲーションとして強調できます。空のブロックで/コールアウトと入力し、タイトルに[目次]や[このページでわかること]などを設定します。アイコンや背景色も使えるため、社内Wikiの入口や手順書の冒頭に向いています。
目次の前に短い要約も置くと、「何のページか」と「どこを読めばよいか」を一度に伝えられます。
強い装飾を避けたい場合は、引用ブロックで目次を囲む方法が向いています。空のブロックで/引用と入力し、[目次]などのラベルとリンク集を配置します。コールアウトよりも控えめに見せられるため、議事録、仕様書、規程など、落ち着いたデザインにしたいページで使いやすい方法です。
縦に長いページでは、途中や末尾からページ上部の目次へ戻れるリンクがあると便利です。目次ブロック、または目次を含むコールアウトの[ブロックへのリンクをコピー]を使い、ページの途中や末尾に貼り付けます。表示方法で[ブロックをメンション]を選ぶと、クリックして目次付近へ戻れるリンクを作成できます。前後に[トップへ戻る]と書き添えると、読み手に目的が伝わりやすくなります。
Notionで目次を活用すると、長文ページを読みやすくするだけでなく、ページを再利用しやすい知識資産として整えられます。
目次を作ることは、ページの構成を考えることでもあります。H1〜H3の役割を整理し、ページタイトル、主要な章、補足情報の階層を明確にすると、読み手にも作り手にも扱いやすいドキュメントになります。公開ページや社内マニュアルでは、本文を書く前に見出しを先に設計する進め方もおすすめです。
一方で、1ページが長くなりすぎた場合は、目次だけで解決しようとしないことも大切です。概要・手順・FAQ・関連資料のように別ページへ分ければ、目次を短く保ちながら必要な情報へアクセスしやすくなります。本文内の目次ブロック、右側のページレベル目次、トグル、ブロックメンションを目的に応じて使い分け、読みやすく検索しやすいNotionページを作りましょう。
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