Notionで作成した長文ドキュメントで、必要な情報を探すために何度もスクロールしていませんか?
Notionでは、ページ内の見出しを自動で集めるTable of contents(目次)ブロックを挿入できます。ブログ記事のようなリンク付き目次をページ上部に置けるため、社内Wiki、業務マニュアル、議事録、公開ページなどの長文ページで目的の章へすばやく移動できます。
また、現在のNotionにはページ内に置く目次ブロックとは別に、見出しが2つ以上あるページで右側に表示されるページレベルの目次もあります。つまり、Notionの目次は大きく分けて、ページ本文中に配置する目次ブロックと、ページ右側に自動表示されるナビゲーションの2種類を使い分けるのがポイントです。
目次は単に読みやすくするためだけの機能ではありません。見出し階層を整えることは、社内ナレッジを検索しやすくしたり、AIで要約・再利用しやすくしたり、監査資料や業務マニュアルを構造化したりするうえでも役立ちます。日本・韓国のEnterpriseプランではデータ保存先のリージョン選択も重要なテーマになっており、国内企業にとっても、Notionページの構造設計はナレッジ管理の土台といえます。
本記事では、Notionで目次を自動作成する基本手順、トグル見出しを使う場合の注意点、見出し以外のブロックを目次化する方法、スマホでの作成方法、そして目次を見やすくする便利ワザを紹介します。

Notionの目次ブロックは、ページ内にある見出し1・見出し2・見出し3を自動で抽出してリスト化します。目次の項目をクリックすると、該当する見出しの場所へジャンプできます。
目次に表示されるのは、基本的に見出しブロックです。通常のテキスト、箇条書き、画像、表などは自動目次には入りません。また、公式ヘルプでは、インデントされた見出しは目次に含まれないと案内されています。目次に確実に表示したい見出しは、深く入れ子にしすぎず、H1〜H3の階層を素直に使いましょう。
見出し構造は、H1を大きな章、H2を中見出し、H3を補足や詳細にするように整理すると、目次も読みやすくなります。

まずは目次に表示したい見出しを作成します。空のブロックに/h1、/h2、/h3のいずれかを入力すると、見出し1・見出し2・見出し3をすばやく追加できます。
Markdownのように、行頭に#、##、###を入力して見出しを作ることもできます。すでに入力したテキストを見出しに変えたい場合は、ブロックメニューから変換する方法も使えます。

入力済みのブロックを見出しに変更するには、対象ブロックにマウスを乗せ、左側に表示される6つの点マークをクリックします。
ブロックメニューが表示されたら、[ブロックタイプの変換]を選び、[見出し1][見出し2][見出し3]のいずれかに変更します。ショートカットとして、ブロックを選択した状態でcmd/ctrl + /を使って変換メニューを開くこともできます。

見出しを作成できたら、目次ブロックを挿入します。目次を置きたい場所に空のブロックを作り、/tocまたは/目次と入力します。
候補に表示される[目次]または[Table of contents]を選択すると、ページ内の見出しをもとに目次が自動生成されます。ページ冒頭に目次を置くと、読み手がページ全体の構成を把握しやすくなります。

目次の項目名や並び順を変えたい場合は、目次ブロック自体ではなく、本文側の見出しブロックを編集します。見出しの文言を変更すれば、目次にも反映されます。見出しの順番を入れ替えれば、目次の並びも変わります。
目次に項目を追加したい場合は、新しい見出しブロックを作成します。目次に含めたくない項目がある場合は、そのブロックを通常のテキストに変換するか、見出しとして使わない構成に変更しましょう。
社内Wikiや業務マニュアルでは、見出しの命名ルールをチームで揃えると運用しやすくなります。たとえば、H1をページ内の大章、H2を手順、H3を注意点や補足にするなど、あらかじめルールを決めておくと、読み手にもAI検索にもわかりやすいページになります。
Notionでは、ページに見出しが2つ以上ある場合、ページ右側にページレベルの目次が表示されます。ページ本文中に目次ブロックを置かなくても、右側のナビゲーションから見出しへ移動できます。
使い分けの目安は次のとおりです。
公開ページや社内共有ページでは、読み手がどの表示環境で見るかわからないため、重要なページほど本文内の目次ブロックを置いておくと親切です。

トグル見出しを使って、折りたたみ可能な章を作ることもできます。トグル見出しとは、見出しの配下にあるブロックを開閉できる見出しです。
ブロックをトグル見出しにするには、ブロックタイプを[トグル見出し1][トグル見出し2][トグル見出し3]のいずれかに変更します。
たとえば[北海道]をトグル見出し2にし、その下に[道央][道南][道北][道東]などの内容を入れると、[北海道]の左横に表示される三角アイコンから配下の内容を開閉できます。

トグル見出しも通常の見出しと同じように目次へ反映されます。ただし、トグル内に入れ子になった見出しや、インデントされた見出しは目次に含まれない場合があります。公式ヘルプでも、インデントされた見出しは目次に含まれないと説明されています。
そのため、目次に必ず表示したい項目は、トグルの奥深くに入れすぎないようにしましょう。章全体を折りたたむ用途にはトグル見出しが便利ですが、目次として一覧性を優先したい場合は、通常の見出しを中心に構成するのがおすすめです。
また、トグル見出しは手動で開閉する機能です。すべてのトグルを一括で開閉する標準UIや、ページを開いたときのデフォルト開閉状態を細かく指定する設定はありません。社内FAQや手順書では、トグルを多用しすぎず、章単位の折りたたみにとどめると読みやすくなります。
目次そのものを折りたたんで表示したい場合は、次のカスタム目次の方法と組み合わせると柔軟に作れます。
標準の目次ブロックは、見出しを自動で集める仕組みです。そのため、目次に載せたい箇条書き、画像、表、データベース、コールアウトなどは自動では入りません。逆に、見出しにしているけれど目次には載せたくない項目が表示されることもあります。
より自由なカスタム目次を作りたい場合は、ブロックへのリンクをコピーし、メンションとして貼り付ける方法が便利です。見出し以外のブロックにもジャンプできるリンク集を作れます。

目次にしたいブロックにマウスをあて、6つの点マークをクリックします。メニューから[ブロックへのリンクをコピー]をクリックしてください。
ショートカットを使う場合は、ブロックを選択した状態で、WindowsではAlt + Shift + L、MacではOption + Shift + Lを押します。

目次を作りたい場所に空のブロックを用意し、コピーしたリンクを貼り付けます。右クリックから[貼り付け]を選んでも、WindowsのCtrl + V、MacのCmd + Vを使っても構いません。

リンクを貼り付けると、表示方法の候補が出ます。[ブロックをメンション]をクリックしましょう。

ブロックのメンションが作成されました。メンションをクリックすると、元のブロックにジャンプできます。
この方法を使えば、標準の目次ブロックでは表現しにくい、重要項目だけを集めた短い目次や、手順書のチェックポイントだけに飛べるリンク集を作れます。

目次を折りたたんで表示したい場合は、標準の目次ブロックをそのまま使うより、ブロックメンションで作ったカスタム目次をトグル内に入れる方法が扱いやすいです。
まず、前章の手順で、目次にしたいブロックへのメンションを作成します。

次に、目次の見出し部分にしたいブロックをトグル見出しに変更します。対象ブロックにマウスをあて、6つの点をクリックし、[ブロックタイプの変換]を選択してください。

[トグル見出し1][トグル見出し2][トグル見出し3]のいずれかを選びます。その中に、ブロックメンションで作成したリンク集を入れると、開閉できる目次になります。
トグル見出しは、親のトグルを閉じると配下の内容も隠れるため、長いリンク集をコンパクトに見せたいときに便利です。ただし、すべてのトグルをまとめて開閉したり、初期状態を標準設定で固定したりする機能はありません。読み手が迷わないように、開閉式目次は項目数が多い場合だけ使うのがおすすめです。

これで、トグルで開閉できるカスタム目次が作成できました。
スマホ版Notionでも、PC版と同じように目次を作成できます。モバイル閲覧では右側のページレベル目次を使いにくい場面もあるため、ページ本文中に目次ブロックを置いておくと、読み手にとってわかりやすい導線になります。
スマホで読むことを前提にする場合は、目次を短くし、階層を深くしすぎないことが大切です。目安としては、最初に要約を置き、その下に3〜7項目程度の目次を配置すると、ページ全体を把握しやすくなります。
まずはPC版と同様に、目次に表示したい見出しを設定します。

見出しを設定できたら、目次を置きたい場所に空のブロックを作ります。空のブロックをタップし、表示される[+]からブロック追加メニューを開きます。
Notionアプリはアップデートにより、ボタンの位置やメニュー名が変わることがあります。[+]が見当たらない場合は、入力欄に/tocまたは/目次と入力して目次ブロックを検索する方法も試してください。

ブロック種類の一覧が表示されたら、[目次]または[Table of contents]を探してタップします。

目次が作成できました。スマホで見たときに目次が長すぎる場合は、見出しの数を減らす、H3を本文内の太字に変える、ページを分割するなどして調整しましょう。
目次ブロックは便利ですが、項目が多すぎると縦に長くなり、かえって読みにくくなることがあります。本文と目次の見分けがつきにくい場合もあります。
ここでは、Notionの目次をより見やすく、実務で使いやすくするためのアイディアを5つ紹介します。長文ページの場合は、目次のデザインを整えるだけでなく、タブ付きレイアウトや別ページへの分割もあわせて検討しましょう。

目次をページ左側に置き、本文を右側に並べると、目次を見ながら本文を読み進められます。デスクトップで長いマニュアルや仕様書を読む場合に便利です。
ただし、現在のNotionでは右側のページレベル目次も利用できます。また、ページの内容が長すぎる場合は、2カラムで無理に1ページへ詰め込むより、タブ付きレイアウトで[概要][手順][FAQ]のように分けたり、別ページに切り出したりするほうが読みやすい場合もあります。2カラム目次は、デスクトップ閲覧が中心で、同じページ内を頻繁に行き来する場合に向いています。

目次の横に移動したい本文ブロックを選択します。移動する範囲の最初のブロックをクリックし、次に最後のブロックをShiftを押しながらクリックすると、複数ブロックをまとめて選択できます。

選択したブロックの左側に表示される6つの点をクリックしたまま、目次ブロックの右横へドラッグ&ドロップします。目次の右側に青い線が表示されたら、マウスを離します。

目次ブロックの横に本文ブロックが配置されました。本文幅が狭い場合は、ページ幅を広げます。

画面右上の[…]をクリックし、[左右の余白を縮小]をオンにします。

余白が小さくなり、ページを広く使えるようになりました。必要に応じて、目次と本文の幅も調整します。

目次ブロックと本文ブロックの境目にマウスをあてると、幅を調整できる位置でカーソルが変わります。クリックしたまま左右に動かし、目次の幅を調整しましょう。

目次を細く、本文を広くできました。スマホでは2カラム表示が崩れることがあるため、モバイル閲覧が多いページではページ上部に通常の目次ブロックを置く方法も検討してください。

目次の文字色や背景色を変えると、本文との区別がつきやすくなります。社内マニュアルでは、目次だけ薄い背景色にしておくと、ページを開いたときにナビゲーションとして認識しやすくなります。

目次のカラーを変更するには、目次ブロックの上にマウスをあて、6つの点をクリックします。メニューから[カラー]を選択しましょう。

文字色または背景色を選択します。文字色を変更すると目次テキストの色が変わり、背景色を変更すると目次ブロックの背景が変わります。
Notion API上でも、目次はtable_of_contentsという独立したブロックとして扱われ、色の指定もブロックのプロパティとして管理されます。通常利用では意識する必要はありませんが、API連携やテンプレート自動生成を行う場合は、目次もブロックの一種として扱えることを覚えておくと便利です。

コールアウトブロックで目次を囲むと、ページ冒頭のナビゲーションとして強調できます。アイコンや背景色を使えるため、社内Wikiのトップページや手順書の入口に向いています。

目次ブロックの上に空のブロックを作り、/コールアウトと入力してコールアウトブロックを選択します。

コールアウトブロックが作成されたら、タイトルを入力します。ここでは[目次]とします。

アイコンを変更したい場合は、アイコンをクリックして好きなものを選びます。シンプルに見せたい場合は、アイコンを非表示にしても構いません。

コールアウトブロックを目次の上に移動します。コールアウトブロック左側の6つの点をクリックしたまま、目次ブロックの上へドラッグ&ドロップしてください。

次に、目次ブロックをコールアウトブロックの中へ移動します。目次ブロック左側の6つの点をクリックしたまま、コールアウト内にドラッグ&ドロップします。青い線がコールアウトの内側に表示されたらマウスを離しましょう。

コールアウトブロックの中に目次が入りました。ページ冒頭に[要約]と[目次]をセットで置くと、読み手が内容を把握しやすくなります。

引用ブロックを使って、シンプルに目次を強調することもできます。コールアウトより控えめに見せたい場合に便利です。

目次ブロックの上に空のブロックを作り、/引用と入力して引用ブロックを選択します。

引用ブロックを目次ブロックの上に移動します。引用ブロック左側の6つの点をクリックしたまま、目次ブロックの上へドラッグ&ドロップします。

次に、目次ブロックを引用ブロックの中へ移動します。引用ブロックの内側に移動先を示す青い表示が出たら、マウスを離します。

引用ブロック内に目次が入りました。必要に応じて、引用ブロックの先頭に[目次]などのタイトルを入力します。

引用ブロックで目次を表示できました。シンプルなデザインにしたいページでは、コールアウトよりも自然になじみます。
縦に長いページでは、途中まで読んだあとにページ上部の目次へ戻りたくなることがあります。特にスマホでは、上までスクロールする手間が大きくなります。ページの途中や末尾に[トップへ戻る]リンクを置くと、長文ページを移動しやすくなります。

トップへ戻るリンクを作るには、目次が入っているブロックへのリンクをコピーします。目次ブロックにマウスをあて、6つの点をクリックし、[ブロックへのリンクをコピー]を選択します。

リンクを置きたい場所に空のブロックを作り、コピーしたリンクを貼り付けます。表示方法の候補が出たら、[ブロックをメンション]を選びます。

目次へ戻るリンクが作成できました。リンク名をわかりやすくしたい場合は、前後に[トップへ戻る]などのテキストを添えると親切です。
Notionで目次を活用すると、長文ページを読みやすくするだけでなく、ページそのものを再利用しやすい知識資産として整えられます。
目次を作るには、ページの構成を考える必要があります。H1〜H3の役割を整理し、ページタイトル、章、補足の階層を明確にすると、読み手にも作り手にも扱いやすいドキュメントになります。公開ページや社内マニュアルでは、本文を書く前に見出し構成を決める[先に目次、次に本文]の進め方もおすすめです。
一方で、1ページが長くなりすぎた場合は、目次だけで解決しようとしないことも大切です。Notionのタブ付きレイアウトを使って情報を分けたり、関連ページへ切り出したりすると、ページ全体がさらに読みやすくなります。たとえば、[概要][手順][FAQ][関連資料]のように分割すれば、目次は短く保ちながら必要な情報にアクセスできます。
Notionの目次は、長文ページのナビゲーションであり、社内ナレッジを構造化するための基本機能でもあります。ページ内の目次ブロック、右側のページレベル目次、トグル、ブロックメンション、タブ付きレイアウトを目的に応じて使い分け、読みやすく再利用しやすいNotionページを作ってみてください。
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