ガントチャートツール選びで迷っている方は、ぜひNotionのタイムラインビューを試してみてください。
Notionは、ドキュメント、タスク、プロジェクト、ナレッジを1つのワークスペースで扱えるツールです。ガントチャートだけを作る専用ツールではなく、WBS、タスクボード、議事録、仕様書、関連資料までまとめて管理できるため、プロジェクトの「ここを見れば分かる」場所を作りやすいのが大きな特徴です。
国内でも、広告会社の新東通信や業務ソフト大手の弥生株式会社などが、社内の「信頼できる唯一の情報源(SSOT)」としてNotionを本格導入しています。新東通信はNotionとNotion AIを活用して社内ナレッジを一元集約し、弥生株式会社は「SmartWorkplace構想」の中核としてNotionを位置付け、プロジェクト管理から成果物共有までをつなぐ統一された情報基盤の構築を進めています。
さらにNotion Labs Japanは2026年3月、日本国内データセンターの開設を発表しました。2026年5月から早期アクセスプログラムが段階的に始まり、2026年秋の一般提供以降は、エンタープライズプラン利用企業が追加費用なしで国内リージョンを選択できる予定です。データ主権や社内セキュリティポリシーを重視する金融、公共、エンタープライズ領域でも、Notionをプロジェクト管理基盤として検討しやすくなっています。
また、公式のプロフェッショナルサービス、テクニカルサービス、プレミアムサポートに加え、国内の認定コンサルタント企業による導入支援も広がっています。Excelや既存プロジェクト管理ツールからNotionへ移行したい場合や、権限設計・データベース設計に不安がある場合も、外部の知見を活用しながら運用を立ち上げやすくなりました。
本記事では、初心者の方向けにNotionでガントチャートを作る方法と、プロジェクト管理を効率化する便利ワザを紹介します。
Notionでガントチャートを作るメリットはたくさんあります。代表的なメリットを見ていきましょう。

Notionのガントチャートは、タスク一覧のテーブルと、日付軸にタスク期間を表示するタイムラインで構成されています。
テーブルでは通常のデータベースと同じように、タスク名、担当者、ステータス、期日などを管理できます。並べ替えや絞り込みもできるため、WBSのようにタスクを洗い出してから、そのままスケジュールに落とし込めます。
テーブル側の情報を変更すればガントチャート側も更新され、ガントチャート上で期間を動かせばテーブルの日付も更新されます。タスク情報が個人のExcelファイルや部署ごとの管理表に分散しにくく、チーム全体で同じ情報を見ながら進行できます。

ガントチャートの日付変更やタスクの並べ替えは、ドラッグ&ドロップで操作できます。
タスク期間を伸ばしたい場合はバーの端をつかんで動かし、開始日ごと変更したい場合はバー全体をドラッグします。Excelのセルを手作業で塗り替えるような管理に比べて、スケジュール変更の反映が簡単です。

ガントチャートは計画作成や日程確認に便利ですが、「未着手」「進行中」「完了」といった進捗別にタスクを確認したい場合は、ボードビューの方が見やすいことがあります。
Notionでは、同じタスクデータベースに対してタイムラインビューとボードビューを追加できます。つまり、ガントチャート用に入力したタスクをそのまま進捗ボードとして表示でき、二重入力は不要です。

複数プロジェクトをまとめて管理したい、担当者別に負荷を見たい、部署ごとに表示を切り替えたい、といった要望にもNotionは柔軟に対応できます。
同じデータベースに対して、プロジェクト別のガントチャート、担当者別のガントチャート、今週のタスクだけを表示するビューなどを作成できます。ビューを分けても元データは同じなので、どこか1つを更新すれば他の表示にも反映されます。

Notionのビューは、同じデータベースを別の見せ方で表示しているものです。
例えば、ガントチャート上でタスクのステータスを[完了]に変更すると、ボードビューでもそのタスクは完了列に反映されます。逆にボードビューでステータスを動かした場合も、ガントチャート側の情報が更新されます。
プロジェクト管理で起きがちな「管理表ごとに情報が違う」「最新のステータスがどれか分からない」という問題を減らせる点は、Notionを使う大きなメリットです。

Notionはスマホアプリからも利用できます。ガントチャートの閲覧やタスクの編集もスマホ上で行えるため、外出先やテレワーク中でもプロジェクトの状況を確認しやすいです。
2026年5月にはモバイルアプリに「ホーム」タブが追加され、ホーム、チャット、会議、受信トレイといった主要機能へアクセスしやすくなりました。会議直後にスマホからタスクを追加したり、現場で気付いた課題をその場で登録したりする運用に向いています。
Notionのタスクページには、Figmaデザイン、Googleドキュメント、スプレッドシートなどの外部コンテンツを埋め込めます。
ガントチャート上のタスクを開けば、作業内容、担当者、期日、議事録、仕様書、デザインファイルなどをまとめて確認できます。別アプリを探し回る時間を減らし、「このタスクに関する情報はここに集まっている」という状態を作りやすくなります。
また、タブ形式のブロックを使えば、1つのプロジェクトページ内で「計画」「報告」「資料」などをタブで切り替えて整理できます。完了したプロジェクトや不要になったページはアーカイブしておけば、サイドバーや検索結果をすっきり保てます。
※注意:Notionでタイムラインビュー、つまりガントチャートを新規作成するには、Plusプラン以上の有料プランが必要です。無料プランでは、他のユーザーが作成したタイムラインビューの閲覧はできますが、新規作成はできません。本格的にプロジェクト管理へ活用する場合は、事前に利用プランを確認しておきましょう。
ここからは、Notionでガントチャートを作成する手順を解説します。

ガントチャートを作成したいページを開きます。
[空のページ]に「/(スラッシュ)」を入力し、ブロックメニューを表示してください。
メニューを下へスクロールして[タイムラインビュー]を選択します。

使用するデータベースを選択します。
新しくガントチャート用のデータベースを作る場合は、[+新規データベース]をクリックしてください。

ガントチャートが作成されました。
まずはデータベース名を設定しましょう。[無題]をクリックして、プロジェクト名や用途が分かる名前に変更しておくと、後から探しやすくなります。

タイムラインビューでは、左側のテーブルが非表示になっている場合があります。タスク名や担当者、ステータスを編集しやすくするため、テーブルを表示しましょう。
ガントチャート左上にある[>>]をクリックします。

ガントチャートの左側にテーブルが表示されました。
新規でガントチャートを作成すると、デモデータとして「カード1」「カード2」「カード3」が入っていることがあります。
不要なデータは削除して、自分のプロジェクトに合わせたタスクを入力していきましょう。

テーブルにマウスを乗せると、タスク名の左側にサイコロの6の目のようなマークが表示されます。
このマークをクリックするとメニューが開くので、[削除]をクリックします。同じ手順で不要なカードを削除しましょう。

次にタスクを入力します。
タスクの順番や期間は後から変更できるため、まずは必要な作業をざっと書き出すのがおすすめです。
[空です。クリックして行を追加してください]をクリックして入力します。行を追加する場合は[+新規]をクリックするか、ショートカットキー[Shift+Enter]を使いましょう。

タスクが追加できました。
担当者名や進捗状況を追加する列が欲しい場合は、プロパティを表示・追加します。
新規ボタンの左にある[…]をクリックしてビューメニューを開き、[プロパティ]をクリックします。

[テーブル]タブを開きます。
「テーブルで非表示」に入っている「日付、担当者、ステータス」をテーブルに表示するには、各項目の[目に斜線マーク]をクリックします。
斜線が消え、「テーブルで表示」に移動します。デフォルト項目以外を追加したい場合は、[+新しいプロパティ]をクリックしてください。

列が挿入されました。
ステータス列を使って、タスクの進行状況を管理できるようにします。

列名「ステータス」をクリックすると、プロパティメニューが表示されます。
分かりやすいように名前を「進捗」などに変更しましょう。
プロパティの種類を「ステータス」にしておくと、「未着手」「進行中」「完了」などの状態を色付きラベルで管理できます。独自の選択肢を追加・編集したい場合は、[プロパティを編集]をクリックしてください。

オプション一覧が表示されます。追加したい項目のグループで[+オプションを追加]をクリックします。

[新しいオプションを入力]に選択肢名を入力し、[Enterキー]を押します。

選択肢が作成されました。
色を変えたい場合は、選択肢をクリックしてオプションメニューを開き、好みの色を選びます。

必要に応じて「セレクト」プロパティを使い、完全に独自のドロップダウン項目として進捗を管理することも可能です。
タスクの日付を入力する方法は2つあります。

テーブルの日付に入力する場合は、入力したいセルをクリックします。
カレンダーメニューが表示されるので、開始日を入力またはカレンダーから選択します。
終了日を設定する場合は[終了日]をオンにして、日付を設定します。時間まで指定する場合は[時刻を含む]をオンにしましょう。

マウスで設定する場合は、ガントチャートエリアにマウスを移動します。
マウスポインタが[+]に変わり、タスク名が表示されます。開始日の位置でクリックしましょう。

日付がセットされました。ガントチャート上だけでなく、テーブルの日付プロパティにも反映されます。

期間を変更する場合は、日付バーの右端にマウスをあてます。
マウス表示が[←|→]になる場所で左クリックしたまま左右に動かし、指定の日付の上で離してください。
タスク同士を矢印でつなぐと、依存関係を設定できます。
例えば「要件定義が終わらないとデザインに着手できない」「デザイン完了後に実装を開始する」といった前後関係を可視化できます。2024年以降、Notionのタイムラインビューでは依存関係の表示やスケジュール調整が強化されており、後続タスクの日程変更も扱いやすくなっています。
Excelでガントチャートを作っていると、1つのタスクが遅れた時に後続タスクを手動で調整しなければなりません。Notionでは依存関係を使うことで、変更漏れを減らしながらスケジュール全体を更新できます。

関連付けをするタスクの右端あたりにマウスを置きます。
矢印の先に丸が付いたマークが表示されたら、左クリックしたまま関連付け先のタスクまでドラッグ&ドロップします。

関連付け先の上で離すと、タスク同士が矢印でつながります。

依存関係の設定メニューが開きます。タスク同士をどのように連動させるか選びましょう。
設定が完了したら、[依存関係を設定]をクリックします。
Notionのガントチャートは、ビューの切り替えやグループ化を組み合わせることで、より実務向けに使いやすくなります。ここでは、プロジェクト管理を効率化する5つのテクニックを紹介します。
日付、タスク名、担当者、ステータスなど、プロパティの情報を使ってガントチャートを並べ替えることができます。

並べ替えをしたいプロパティ名をクリックします。
メニューの中から、[昇順で並べ替え]または[降順で並べ替え]をクリックしましょう。

テーブルが並べ替わると、ガントチャートの表示順も変わります。

並べ替えの解除や変更をする場合は、データベース名の下にある並べ替えボタンをクリックすると設定メニューが表示されます。
絞り込みも組み合わせると、さらに使いやすくなります。例えば「担当者が自分のタスク」「ステータスが未完了のタスク」「今月中に期限があるタスク」などのビューを作っておくと、会議前の確認や日次の進捗チェックがスムーズです。
デフォルトのタイムラインは月表示になっています。
短期プロジェクトで細かく日程を確認したい場合や、長期プロジェクトを俯瞰したい場合は、表示単位を切り替えましょう。

ガントチャートの右上にある[月]をクリックします。
表示単位は、時刻、日、週、隔週、月、四半期、年などから選択できます。プロジェクトの粒度に合わせて切り替えてください。
ガントチャートでスケジュールを確認しているタスクを、ボードビューで進捗管理することもできます。
注意:ボードビューにしたときに、タスク名の昇順などで並び順が変わることがあります。連続性のあるタスクは、タスク名の前に番号を振っておくと管理しやすくなります。

タイムラインビュータブの右にある[+]マークをクリックします。

[ボード]を選択します。

ボードの分類が担当者別になっている場合は、進捗別に変更しましょう。
[グループ化]をクリックします。

グループメニューの[グループ化]をクリックします。

[進捗]をクリックします。

次に分類の表示を整えます。
[進捗なし]を表示したくない場合は、目のマークをクリックして非表示にします。表示順を「未着手→進行中→完了」にしたい場合は、ドラッグ&ドロップで順番を入れ替えます。

表示が修正されました。
ボードビューで進行状況を変更すると、ガントチャート側の進行状況も同時に変更されます。日程はガントチャート、進捗はボード、と使い分けると実務で扱いやすくなります。

Notionの「サブアイテム」機能を使うと、親タスク・子タスクの階層構造を作成できます。
大きな工程を親タスクにし、その下に具体的な作業を子タスクとして追加すれば、WBSに近い形でプロジェクトを管理できます。ガントチャート上でも階層を折りたたんで表示できるため、大規模プロジェクトでも見通しを保ちやすくなります。

ビューの右上にある[…]をクリックしてメニューを開きます。
[サブアイテム]をクリックしてください。

[サブアイテムを設定]をクリックします。

サブアイテムが設定され、タスク名の左側に[右向き三角]マークが付きました。
[右向き三角]マークをクリックしましょう。

[+新規サブアイテム]をクリックします。

サブタスクを入力します。
Enterを押すと、ガントチャートにもサブタスクが追加されます。

サブアイテムにも期間を設定できます。
ガントチャート上のサブアイテムバーをクリックし、右端をつかんで左右にドラッグ&ドロップします。親タスクと子タスクを分けて管理することで、作業の粒度を細かくしながら全体像も把握できます。

ガントチャートは、プロパティを基準にグループ分けして表示できます。
例えば、担当者別、プロジェクト別、チーム別、優先度別などでグループ化すると、「誰にタスクが集中しているか」「どのプロジェクトが詰まっているか」を把握しやすくなります。

タイムラインビューの右上にある[…]をクリックします。
[グループ]をクリックします。

グループ分けの基準にするプロパティを選択します。

表示が切り替わりました。
不要なグループを非表示にしたり、よく見るグループを上に並べたりして、実際の運用に合わせて見やすく設定しましょう。
複数人でガントチャートを更新していると、「いつの間にか期日が変わっていた」「誰がステータスを変更したのか分からない」といった問題が起こることがあります。
Notionではページのバージョン履歴を確認でき、2026年5月下旬のアップデートでは変更箇所をハイライト表示するスナップショット差分機能も追加されました。タスクページやプロジェクトページで、前回からどこが変わったのかを確認しやすくなっています。
特に重要なプロジェクトでは、週次定例の前に変更履歴を確認する運用を入れると、期日変更や担当変更の見落としを防ぎやすくなります。
Notion AIを使うと、議事録の要約、アクションアイテムの抽出、タスク説明文のたたき台作成などを効率化できます。
例えば、会議メモをNotionに残しておき、AIに「決定事項とToDoを整理して」と依頼すれば、ガントチャートに追加すべきタスクを洗い出しやすくなります。日本語にも対応しているため、まずは議事録要約やタスク化の補助から試すとよいでしょう。
海外では、NotionをAIエージェントの作業ハブとして使う流れも強まっています。外部AIエージェントをNotionに呼び込み、チャットで指示したり進捗を追跡したりする機能が追加され、社内Q&A、フィードバック振り分け、定型タスクの作成・アサインなどの自動化にも活用されています。
2026年5月に発表された「Notion Developer Platform」により、Notionは外部ツールとの連携基盤としても使いやすくなっています。
開発者向けのWorkers、データベース同期、Webhookトリガー、CLIツールなどを活用すると、Salesforce、Zendesk、社内データベース、他の進捗管理ツールなどの情報をNotionに集約する仕組みを作れます。
例えば、外部の進捗管理ツールで更新された内容をNotionのタスクデータベースに反映したり、特定のイベントをきっかけにNotion上のタスクを自動更新したりすることが可能です。エンジニアがいる組織では、ガントチャートを単なる手動管理表ではなく、社内ワークフローの中心として拡張できます。
ガントチャートとは別に、プロジェクト概要、体制表、WBSの補足資料、リスク一覧などをNotionページ上にまとめておくと、関係者が必要な情報にアクセスしやすくなります。
2026年5月には、Notionのシンプルテーブルでセル結合が可能になりました。見出しセルを複数列にまたがって配置したり、関連する行をまとめたりできるため、簡易な工程表や担当表をNotion内で作りやすくなっています。
また、タブ形式ブロックを使えば、1つのページ内で「概要」「スケジュール」「議事録」「資料」などを切り替えて表示できます。長いページをスクロールし続ける必要がなくなり、プロジェクトページを整理しやすくなります。
Notionでガントチャートを作成する方法を解説しました。
Notionの強みは、ガントチャートだけでなく、タスク一覧、ボードビュー、議事録、関連資料、ナレッジを同じ場所で管理できることです。テーブルにタスクを書き出し、タイムラインビューでスケジュールを組み、ボードビューで進捗を確認する流れを1つのデータベースで実現できます。
依存関係を設定すれば、後続タスクへの影響も把握しやすくなります。スマホアプリを使えば、外出先や現場からでもタスクを確認・更新できます。FigmaやGoogleドキュメントなどの資料を埋め込めば、プロジェクトに必要な情報をNotion上に集約できます。
企業利用の面でも、国内データセンター対応、エンタープライズ向けサポート、認定コンサルタントによる導入支援が整いつつあり、セキュリティや運用設計を重視する組織でも検討しやすくなっています。
タイムラインビューの新規作成にはPlusプラン以上が必要ですが、テーブルやボードを使った基本的なタスク管理は無料プランでも始められます。まずは小さなプロジェクトからNotionでガントチャートを作成し、計画立案から日々の進捗管理までを効率化してみてください。
セールスや採用などのミーティングに関する業務を効率化し生産性を高める日程調整ツール。どの日程調整ツールが良いか選択にお困りの方は、まず無料で使い始めることができサービス連携や、必要に応じたデザインや通知のカスタマイズなどの機能が十分に備わっている日程調整ツールの導入がおすすめです。


