みなさんはZoomの「ブレイクアウトルーム」を知っていますか。
ブレイクアウトルームを利用すれば、オンラインでの授業や会議、さらには大規模なオンラインイベントを効率よく、かつ質の高いものにすることができます。
しかし、ルームの事前割り当てのやり方やルームの作り方がよくわからない、細かい設定方法が難しく感じるという方も多いのではないでしょうか。
本記事ではそんな悩みを解決するため、Zoomのブレイクアウトルームの設定方法を初心者の人でもわかるように解説します。
最新のアップデートによる便利機能(ウェビナー対応や音声の一斉送信など)や注意点も紹介していますので、本記事を読んでZoomをうまく使いこなしましょう。
ブレイクアウトルームは、Zoomのセッション中に任意のタイミングで部屋を複数に分けることができる機能です。
誰でも無料で使うことができ、多くの企業や学校で活用されています。
基本はホストが設定や振り分けをおこないますが、少人数に分かれた参加者は自由にマイクやカメラを操作し、お互いに顔を見合わせながら話すことができます。
以前はZoomミーティングのみの機能でしたが、現在では「Webinar Breakout Rooms」としてZoomウェビナーでも利用できるようになり、活用シーンが大きく広がりました。
主に下記のような場面で使用することをおすすめします。
ブレイクアウトルームのメリットは大きく3つあります。
オンライン上のコミュニケーションで非常に重要なポイントなのでチェックしていきましょう。
一方通行になりがちな大規模ウェビナーや大人数の会議とは違い、少人数のルームに分かれることで参加者もカメラやマイクをオンにして話しやすくなります。結果として、さまざまなメンバーから活発な意見をもらうことができます。
大人数が一斉に議論をすると話が進行しづらく、意見がまとまりにくくなります。
しかしブレイクアウトルームでグループ分けをし、時間制限を設けることで一人ひとりの参加意識が高まります。グローバルなオンラインイベントの最新トレンドでも、長時間のセッションより短時間で要点を絞った構成やブレイクアウトの厳選利用が参加率向上に繋がるとされています。目的や時間配分を最適化することで、会議の質と効率が飛躍的に上がります。
ホストは参加者達をそれぞれのブレイクアウトルームに行き来させることができ、ホスト自身もすべてのルームに入ることが可能です。
時間制限やルームの数の設定も可能なので、別々のミーティングURLを複数乱立させる手間を省き、一つのセッション内でスマートに管理できます。
現在、多くの企業がZoomの生成AI機能「AI Companion」を活用し、議事録の自動作成などを行っていますが、ブレイクアウトルーム内では自動要約などのAI機能が利用できないという仕様上の制限があります。
メインセッションでの議論はAIが要約できても、分科会に分かれた後の内容はフォローされません。グループワークの内容を記録として残したい場合は、各部屋で書記役を決めてメモをとるか、ホストが事前に権限を与えて参加者にローカル録画を保存してもらうなどの運用設計が必要です。
有料版と無料版は基本同じことができるのですが、有料版のほうが圧倒的に使いやすい設計となっております。
| 有料版 | 無料版 | |
| 開催時間 | 無制限 | 1回40分 |
| 録画 | クラウドに保存可能(1GB~無制限) | ローカルストレージのみ |
| ホスト | 複数設定可能 | 1人のみ |
有料版は録画した動画をクラウドストレージに保存できるのでPCの容量を節約できます。また、ミーティングの時間が無制限になるため、議論の途中で部屋を作り直す必要もなく快適に進行できます。
ここからはブレイクアウトルームの作り方と設定方法を紹介します。
ルームを作るには事前の準備が必要なのでそこから解説します。
※現在、Zoomのアプリ名称は「Zoom Workplace」へと刷新されています。Zoomは四半期ごと(2月・5月・8月・11月)に古いバージョンの利用を停止するポリシーを導入しているため、3か月以上更新を怠ると新機能が使えない可能性があります。常に最新版へのアップデートを推奨します。

ホストとしてミーティングを開く場合は、Zoomにサインインする必要があります。
ホームページの右上にある「サインイン」をクリックします。

サインインができたら、画面左のメニューバーの「設定」をクリックします。

「設定」をクリックしたら、画面中央の「ミーティングにて(詳細)」をクリックします。
するとブレイクアウトルームの設定を有効化できます。
この詳細設定で許可をしておかないと、スケジュール作成時にルームの事前割り当てができなくなります。
詳細設定が済んだら、さっそくミーティングスケジュールを作りましょう。

左のメニューバーから「ミーティング」を選択し、画面右上の「ミーティングをスケジューリングする」をクリックします。

トピック・開催日時・所要時間・セキュリティパスワードを自由に設定しましょう。

目的に合わせてビデオのオンオフやオプションを設定します。
設定が終わったら左下の「保存」をクリックして完了です。
ブレイクアウトルームは事前に割り当てるか、ミーティング中に割り当てるかの二通りのやり方があります。
なお、ミーティング中は手動か自動で割り当てることが可能なので、それぞれ紹介します。

ミーティングの編集ページの「オプション」をクリックし、「ブレイクアウトルーム事前割り当て」をクリックします。

下に「+ルーム作成」が出てくるのでクリックします。

「Rooms」の隣の「+」をクリックしルームを増やします

「Room1」の隣の鉛筆マークをクリックするとルーム名を変更できます

ルーム名の下の入力項目には内部参加の人の名前やメールアドレス、外部からの参加者のメールアドレスを打ち込むことでルームに割り当てることができます。
最後に「保存」を押して完了です。
次にセッション中のブレイクアウトルームの割り当て方を紹介します。
※Zoom Workplaceへのアップデートにより、ブレイクアウトルームのアイコンが画面下部ツールバーの「詳細」や「その他」メニュー内に格納されている場合がありますので、見つからない場合はそちらを確認してください。

ミーティング中の画面下の詳細(ブレイクアウトルーム)をクリックします。

左上の矢印で部屋の数を選んだあと「手動で割り当てる」をクリックします。

「割り当て」をクリックすると、右側に参加者の名前が表示されるのでクリックして割り当てていきます。
その後、右下の「すべてのルームを開ける」をクリックで開始できます。

画面の下の詳細(ブレイクアウトルーム)をクリックします。

左上の矢印で部屋の数を選んだあと「自動で割り当てる」をクリックします。
するとランダムに参加者が割り当てられるので「すべてのルームを開ける」をクリックで開始しましょう。
最新のアップデートにより、参加者をメインルームに入室させる前に、待機室から直接ブレイクアウトルームへ割り当てることが可能になりました。
これにより、大規模なイベントやウェビナーなどで参加者が一斉にメインルームに入って生じる混乱や音声の混線を防ぎ、スムーズに分科会をスタートさせることができます。
また、ホストは必要に応じて各ブレイクアウトルームをロックし、参加者が任意でメインセッションに戻れないように制御することも可能です。これにより、開始直後の雑音防止や勝手な退出を防ぐことができます。(※これらの機能を利用するには、ホスト・参加者ともに最新のアプリバージョンを利用していることが推奨されます)
ホストはオプションや機能を使って、ブレイクアウトルームをより効率よく運営することができます。
ブレイクアウトルームが終了した後、数十秒間の猶予を作るシステムです。
話途中で時間切れになってしまった場合のまとめの時間や、終わった後のメインルームに戻るまでの準備時間として有効です。
ホストはすべてのブレイクアウトルームにテキストメッセージを一斉送信できます。参加者は自分のルーム内のみでしかチャット送信ができません。
さらに最新機能により、ホストのマイク音声をすべてのブレイクアウトルームに一斉放送(Broadcast Voice)することも可能になりました。「残り1分です」「全員メインに戻ってください」などのアナウンスをわざわざ各部屋を回らずに肉声で即座に届けられるため、タイムマネジメントが格段に向上します。
ブレイクアウトルーム内で参加者が困ったことがあれば、「ヘルプ」ボタンからホストを自分のルームに呼び出すことができます。
ホストは自分の画面をすべてのブレイクアウトルームに同時に共有が可能です。共通の資料や課題文などを全グループで見ながらそれぞれで話し合いができるため、研修やワークショップで非常に便利です。
ブレイクアウトルームを使いこなしてグループ分けや進行管理を最適化すれば、日々のミーティングやオンラインイベントがよりスムーズで効果的なものになります。
Zoomを利用する際はぜひブレイクアウトルームを活用し、最新バージョンへのアップデートも欠かさず行いましょう。
Zoomの全体的な使い方についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
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